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第209話
「それは、相手にした妖魔のレベルにもよる、その辺の浮遊霊なんかは余程がない限り命に関わることはないが、それでも体力は消耗するから尊には無視するように言うんだが…」
「ほっておけない性格だよな」
「そうなんだよ、心配するこっちの身にもなれって、はぁ」
「お前も大変だな、そのレベルの高いと言うのは、人に取り付いたり、そういうヤツのことか?」
「あぁ、浮遊霊が邪気に染まれば悪霊になり、そのまま妖怪に落ちるヤツもいる、この間、尊が一人で封印した妖魔は、妖怪の部類でかなりのレベルのヤツだったから、一歩間違えば死んでただろう」
「…そうか、すまないな、東洞を危険に巻き込んでしまった」
「だから余計な情報が入る外界には出したくないんだ」
「そうだな、だが東洞も自分の人生を自由に生きる権利はあるだろう」
「…それは、命を危険に晒さないことが前提だ」
「まあ、そうだな。聞きたいんだが霊を払う依頼をしたら相場はいくらいなんだ」
「なんでそんな事を聞くんだ」
「いや、知り合いに心霊現象で悩んでいる奴がいてな…」
「尊は手を貸さないからな」
「分かってるよ、だから聞いてるんだろ、他の霊能者に頼んだらいくらくらいかかるんだ?」
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