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第211話
酒を勧めながら…和ませようとする。
「仕方ないな」
ため息をつきながらも付き合ってくれる。
「お前は東洞に初めて会ったのはいつなんだ?」
「…尊が産まれてすぐだ、専属結界師の術印が施された、俺はまだ5歳だったが、よく覚えている」
「そんな小さい頃に?」
「だいたいうちと東洞家は代々専属契約をしているから、東洞家に子が産まれるとなればうちから一人専属になる結界師を出す決まりになっているんだ」
「そんな幼い頃なら、親に無理やり専属結界師にさせられたのか?」
「いや、俺が望んでなった、物心つく頃には東洞家を守るよう教育を受けてはいたけれど、それとは別に、尊を初めて見た瞬間に守るべき存在と思ったんだ。尊の結界師は自分以外ないとも…」
「そうか」
運命を感じたというヤツか…
やはり、結界師と霊媒師は強い絆があるんだな。
「尊を守るため、沢山修行して術をみにつけた、霊の視認はどんなに頑張っても能力は上がらなかったけれど、それを術でカバーしている」
「そうか、俺のオーラというのは、どの程度役に立つんだ?陰陽師の話だと大昔は一緒に戦っていたんだろ?俺も修行をすれば霊と戦えるようになったりはしないのか?」
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