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第223話

「ううん、ハァ」 国近の肩に縋り、瞳を重ねて伝え始める。 「っ、ハァ、国近さん、僕…嬉しいんです…」 「え?」 「国近さんが、大人として、僕を見てくれた…それが、嬉しくて…」 「国近さんの、相手ができて、嬉しい…」 涙を零しながらの微笑み。 「…ッ東洞、」 そんなことを囁かれ、熱い想いが胸の中を駆け巡る。 「ハァ、凄く、熱い…僕の、ナカに…国近さんが…」 「ハァ、東洞…動くぞ、」 涙を拭い、ゆっくりと、腰を引き、前後に動かしていく… 「ッ…あ、ッァ、んっ、ハァ、」 国近が動く度にゾクゾクと身体が波立って… 嬌声が抑えられない。 (っ、気持ちいい…) お互いの想いが重なる。 擦り合せるごとに、感情を反映し、そこから発せられるオーラは純度を増して、熱く東洞の体内を犯していく。 東洞の可愛らしく色めいた表情を見つめ、欲望のまま腰を振り、東洞の前も同時に扱いていく… 「ぁ、あんッ、ャ…きもち、いいっ!」 ゆるりと腰を前後させながら… 東洞の顔の横に腕をつき、髪を撫でながらキスを落とし、表情をみつめる。 悶える表情、別人のような色気と紅潮した頬… 愛しい、そう自然と感じてしまっていた。 「ん、ッ…ハァ、東洞ッ」

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