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第226話
翌朝、早くに目覚める東洞尊。
「……ん、」
「国近さん?…帰っちゃったのか」
昨日、国近さんと…
それを思い出すと、胸がどきどきしてくる。
「あ、昨日…禊忘れてた…」
毎日の習慣だったが、あのまま眠りついてしまった。
「でも、…身体がいつもより軽い…」
僅かだが、国近の清らかなオーラがまだ身体に残っている感覚。
「やっぱり、国近さんのオーラのチカラは凄い…」
禊で清めるより、はるかに身体が浄化されている感覚。
「……、これなら朝の禊も必要なさそうだけど…」
日課になっているので禊を行い、朝風呂を浴びる。
今日も国近さんに会える。
楽しみだな…。
そう胸を踊らせる東洞だった。
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