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第236話
もしなんらかの悪影響がでるなら二度とその行為はしてはいけないと思っていたから。
「国近さん?」
「お前は、本当に俺が好きなのか?」
ストレートに聞いてみる。
「はい、大好きです」
まっすぐ、伝えてくる。
「じゃ、俺のどこがいいんだ?」
「カッコよくて、優しいところです、あと真面目でまっすぐなところ、面倒見がよくて、僕を見放さずに助けてくれたし、オーラも凄く綺麗、そばにいることができて幸せです」
「東洞…」
キラキラした目で伝えてくる内容に戸惑う…
「国近さんは僕のこと、嫌いですか?」
逆に聞いてくる東洞。
「嫌いなわけないだろ」
嫌いならあんなことは出来ない。
そう柔らかく頭を撫でてやると…
「良かった、」
嬉しそうに微笑む。
「お前のこと、可愛いと思うし、好き、なんだと思う」
恋愛から遠ざかり過ぎて、感覚を忘れてしまったが、東洞に好きだと言われると嬉しいし、抱きしめたくなる。
「国近さん」
はっとして、嬉しそうにする東洞。
「けれど、お前とは20歳以上も歳が離れているし、男同士だし、上司と部下の関係だ」
自分が罪悪感を感じてしまう要因、それを突きつける。
「国近さん?」
不安そうに表情を落とす。
「恋人同士にはならない方がいい、キスもSEXも普通じゃない」
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