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第239話

あまり呼ばない下の名前を耳元で囁いて…まっすぐ見つめるその可愛い青年の髪を撫で… 「はい」 「愛してる」 そう囁いて頭を寄せて再び口づける。 数回、角度を変えながら甘いキスを続けて… 「…っふ、ん、ハァ、」 温かいオーラが流れ込んできて…熱い吐息が合間に漏れる。 愛されている、恋人になれたことを実感すると、瞳からまた涙が零れおちる。 「あまり泣くな、優志に泣かせたと思われる」 「はい、すみません。嬉しくて胸がいっぱいで…」 涙をぬぐいながら微笑む尊。 「こんなおっさんに…本当に変わり者だなお前は」 「ふふ、暖かい、すごく幸せです」 「…ふ、良かったな」 可愛い、か細い身体を抱き寄せて、二人だけの時を過ごしていくのだった。

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