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第285話

「っア、あァっまたいくッ…でちゃう、からッ、だめっソコっあァ!」 ビクン!と反応を返し抱きついてきた手をぎゅっと握りしめる。 胎内にある熱い白液が激しいピストンによりさらに押し込まれ濃厚なオーラが身体に広がる感覚に気持ち良すぎで意識が遠のくような、痺れる快感に酔いしれてしまう。 お互いに繋がりあうソコから全身に快感が広がって… 「ッ、ありがとう、ッありがとうな…たけるッ」 これが、最後だから… もう、次はない…だから、たけるッ赦してくれ…。 「ぁんッ…あァ、啓介…さん、待っ…ふぁ、もイクッ!!」 ぶるぶるっと身体を震わせ、激しく果てる尊。 同時に後ろの孔と胎内が連動するように痙攣し、突き上げるその肉棒を締め付ける。 「ッく、たけるッ」 びゅるるッと再び気持ち良い尊の胎内へ想いの丈を解き放つ。 「はぁ、ぁ…啓介さんの、濃厚で、気持ちいい…」 朦朧とするように、呟き、下腹部をさする尊。 「ッ、ハァ、ハァ…」 ありったけの想いをナカに出し尽くし、息をついて…ゆっくりとその繋がりを解く。 「ハァ、大丈夫か?」 「はぁ、…ん、僕…幸せ、です」 うっとりとした瞳で見つめながら、囁いてそのまま瞳を閉じる。 もう、お別れなのに… そんな様子を見ると胸が締め付けられるように痛む… その想いを抑えつけ、優しく頭を撫でてやる。 そのまま、傍らで尊は眠りについた。 「たける…」 尊に、こんなことをして… 優志に、隠し通せて別れられるんだから… よかったんだ。 これ以上、優志を裏切りたくはないから… これで…良かった。 名残惜しい気持ちを堪えて、静かに東洞家を後にした。     

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