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彼の気持ち
「ひゃあ」
彼の手が双丘を撫で、硬く閉じた蕾に触れた時、体がびくっと震えた。
達して間もない体は敏感になっていて、彼に少し触れられただけで過敏に反応した。
「無理だったら、今日は止めるから、少しだけ」
そう言って、枕元に手を伸ばし、透明の小瓶を取り出した。粘り気のある液体を掬い上げ、奥の蕾を満遍なく濡らし、指の腹で丹念に解し始めた。
「ふぅ・・・ん」
くちゅくちゅといやらしい音が、静寂な部屋の中、響き渡る。
隣の部屋にいるだろう、龍さんに聞かれてないか、急に、心配になり、声を必死で押さえた。
「声出しても大丈夫だよ。龍も、昆も別に気にしないから」
口を押さえていた手の甲にチュッと、軽くキスをされた。
「う、うん・・・いやぁ・・・」
最初一本だった指は、いつの間にか3本に増えていた。
肉襞をぐじょぐじょに掻き回され、腰がビクビクと痙攣する。
「止まんない。体が何か変」
「変じゃないよ」
「うん、うん。あ、あっ・・・ん、そこ、やだ」
ある一箇所に指が押し当てられた時、今まで感じた事がない衝撃に襲われた。
「ここ、そんなにいい!?」
ぐりぐりと、集中的に責められ、腰が砕けそうになる。
それに反応し、僕のものも、鈴口から蜜を溢しながら、頭をもたげる。
「気持ちいい!?」
グニュグニュと爪先でしごかれ、蜜がどんどん溢れる。これ以上されたら、また、頭の中が真っ白になる。
「だめぇ」
彼の肩にすがり付き、咽び泣く。
「また、いっちゃう、あっ・・・ん」
彼の大きな手に、茎をすっぽり包まれ、一層強く上下にしごかれた瞬間、手の中に白濁を迸らせた。
「ご、ごめんなさい」
はぁはぁと、肩で息を吐きながら、だらりと腕をほどくと、信孝さんが、優しく受け止めて、シーツの上に寝せてくれた。
「少し眠ったらいい。ずっと、側にいるから」
こめかみに軽く口付けをし、さらさらと、髪を撫でてくれる。
まるで、本当の恋人同士みたいに。
気だるい体を彼に預け、甘い余韻に浸りながら、深い眠りへと落ちていった。
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