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彼と満ちる想い

「有難う。俺もその・・・、ナオとしたいと思ったけど、この前みたくなったら、また、傷つけるんじゃないかって・・・。ごめんな、ナオから言わせるつもりなかったのに・・・」 彼の優しさ、誠実さが身にしみる。 「じゃあ、待ってる。も、もし、寝てたら・・・そ、その・・・起こしていいから」 「分かった」 彼に笑顔で見送られ、部屋に向かった。 ベッドの上に腰を下ろすも、そわそわして、どうも落ち着かない。 ドクンドクンと、心臓の音がうるさい。 大丈夫、と、自分の体に言い聞かせる。 大好きな信孝さんと、エッチするんだもの。 まだ、ちょっと恐いけど。 本当は、恥ずかしいけど。 でも、ちゃんと夫婦らしいことをしないと。 バタンと音がして、信孝さんが入ってきた。 僕の隣に座り、左の指を絡ませ、そっと、手を握ってきた。 「その、今更だけど、後悔しない?」 真摯な眼差しを向けられ、こくっと頷いた。 「ちゃんと信孝さんの奥さんになりたい」 「ナオ」 少し驚きながらも、すごく、嬉しそうな笑顔を見せてくれる信孝さん。 「愛してるよ」 彼の口唇が近付いてくるのを感じ目を閉じた。 「・・・っん、ん」 ねるっと浸入した舌に、歯列や、上顎を撫で回された。執拗なくらいに、舌を絡ませ、吸い上げられた。 いつもと違う濃厚な口付けに、頭の中がくらくらしてきた。 そのまま、二人でベッドの上に倒れ込む。 「信孝さん、なんか、いつもと違う」 「だって、今日は特別な日ーー初夜だよ」 端から零れた透明な液を、指で拭き取って、その手をスエットの中に差し入れ、滑るようにお腹から上に手を這わせ、胸の小さな突起を指先で摘まみ、こりこりと揉み始めた。 「信孝さん、ちょっと、待っ・・・うっ・・・ん」 鼻から意が抜けた様な声が漏れた。 「気持ち・・・いい?」 耳元で囁かれ、ぞくっとした感覚が走り抜けた。 「そこ、くすぐったいから、だめぇ」 いやいやと、頭を振っても、彼は手を休めることはなく。首筋から、鎖骨の窪みに舌を這わせながら、執拗なくらいに、胸の突起をなぶり続けた。 「ひぁっん・・・」 自分のものだとはおもえないくらい甘ったるい声が漏れる。 腰がじんと熱くなり、自身の屹立が熱を帯始めた。

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