19 / 30

17

〇自宅・居間(夜)    泣き疲れて眠っている光太郎に、雪弌が    タオルケットをかける。    時計は午後十一時を回っている。 雪弌M「まったく、アイツは……」 ――ガラガラ    雪弌が玄関の物音に気付く。 〇自宅・玄関(夜)    酔っ払った洸龍が帰宅する。    モダモダと靴を脱いでいる。    その背後に雪弌の影。    雪弌、腕組みで、 雪弌「こんな時間の帰宅とは、随分といい身分  じゃないか」    洸龍はふらっと立ち上がり、ポンと雪弌    の肩を叩く。 洸龍「朝帰りってワケじゃないんだから許せよ」    雪弌は無言。だが眉間に深い皺が寄る。

ともだちにシェアしよう!