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突然の来訪者《1》
「ラルドさん、このお花、何だか元気が無いような気がします…」
「ああ、本当ですね。多分、この辺りの土の養分が不足しているんだと思います。元の土が悪いので、結構そういう事があるんですよ。栄養剤があるので、後で此処一帯に足しましょう」
「はい!元気になって貰える様に、頑張りますね!」
ベリアル様にお庭を頂いてから、私は毎日バルトさんに魔界のお花についての育て方や、お世話の仕方を教えて貰っていた。
「ルノア様。そういう事は俺達庭師がやるので、ルノア様は休んでいて良いんですよ?」
「私、この庭園のお花達のお世話がしたいんです。だから、やらせてください」
「ルノア様らしいですね。ルノア様なら、立派な庭師になれますよ」
「そ、そんな、ラルドさんの様に上手には出来ないです」
ラルドさんに褒められて、恥ずかしさに顔が赤くなる。
ラルドさん程とはいかなくても、色んな事を学んで、お花達の御世話ができたら、とても楽しいと思う。
そんな事を話しながらラルドさんとお花のお手入れをしていると、急に空が陰った。
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