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突然の来訪者《12》
「……………それとも、お前はああいうのがタイプなのか…?」
「え!?」
思わぬベリアル様の言葉に驚いて声を上げる。
「あのガキにキスをされて頬を染めていたな」
「ち、違います…!キスなんて、され慣れていないので、びっくりしてしまって…」
キスをされて、恥ずかしくて真っ赤になってしまったけれど。
けして、バルトさんにときめいた訳ではない。
私の心は、ベリアル様に出会ったあの日から、ずっとベリアル様の物なのだから。
だから、私が好きなのはベリアル様だと伝えようとした時だった。
不意にベリアル様が覆い被さる。
叩かれるかもしれないと身を固くするけれど、予想していた痛みは訪れなかった。
その代わり、強い力でベットに押し倒される。
「んっ…!?」
ベリアル様に口づけられていると気づいた時には、もう舌を絡め取られていた。
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