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突然の来訪者《14》
「ベリアル…様…?」
目隠しをされているせいで、ベリアル様の姿が見えず不安になる。
私はすっかり裸に剥かれ、ベットの上で怯えていた。
「そんな風に縮こまっていては、貴方の身体が見えないでしょう?」
「は、恥ずかしい…です…」
「もう何度も肌を合わせているのに、まだ恥ずかしいのか?」
ベリアル様の言葉に、何度も頷く。
幾らベリアル様と肌を重ねても、綺麗で大好きなその瞳に見据えられれば、いつも身体が熱くなってしまう。
きっと慣れる事なんて出来ない。
「でも、これはお仕置きなのだから、ちゃんと私に見える様に脚を大きく開きなさい」
優しく咎める声に、何だか堪らなく泣きたくなる。
だけれど、ベリアル様を怒らせては大変と、おずおずと脚を開いていく。
「それではよく見えない」
「っ…、っ…」
やっと開いた所でピシャリと言われ、あまりの恥ずかしさにしゃくり上げながら精一杯大きく脚を開く。
「これしきの事でもう泣いている様では、最後まで持ちませんよ?」
言いながら、ベリアル様の声はくすくすと笑いを含んでいた。
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