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突然の来訪者《15》

「ひゃうっ!?」 突然、下半身に走る感覚に驚く。 「あ…あ…」 あまりの感覚に、痛みだと錯覚したそれは、徐々に甘い痺れに変わっていく。 見えない所為で敏感になっている。 だから、突然の快感が刺激が強すぎて、痛い事をされたのかと勘違いしてしまったんだ。 「見えないから怖い?」 ガクガクと震える私を、怯えているのかと思ったのか、ベリアル様の手がまるで慰めるかの様に優しくペニスを扱く。 それが堪らなくて、また震える。 目隠しをしているだけなのに、こんなに感じてしまっては、頭がおかしくなってしまいそうだった。 「お前は怯えているかもしれないが、こっちは喜んでいるみたいですよ?」 耳元で囁かれ、あまりの恥ずかしさに涙が滲む。 ベリアル様の言う通り、弄ばれている股間のものがクチュクチュと濡れた音を立てている。 きっと、ベリアル様の綺麗な手を汚してしまっていると思うと、罪悪感を感じるのに、どこか高揚してしまう自分がいる。 その自身のあまりの浅ましさに、ベリアル様から身を隠したい衝動に駆られ、身動いだ。

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