35 / 44
突然の来訪者《18》
その身体をベットへ押さえつけられた。
「あっ、ひぁ…、や…、ゅ…して、ベリ…アル様…!やぁっ…!」
そして、泣き喘ぐ私に構わずに、愛撫は続けられる。
部屋には耳を覆いたくなる様な水音と、嬌声だけが響いている。
けして達する事の出来ない辛さもさることながら、見えない事が不安を掻き立てる。
大好きなベリアル様の姿が見えないから…。
「ベリアル様…ひぐっ、ベリアル様…!」
名前を呼んでも、ベリアル様からの返事は無く、不安な気持ちは大きくなる。
「ひぃ…!?」
気を失ってしまいそうな間際、股間に冷たいトロリとした感触が流れるのを感じて、意識を引き戻された。
この感覚は知っている。
ベリアル様と繋がる時に、使う潤滑剤だ。
まさか、
ベリアル様は、性器を戒めたまま、挿入するつもりではないだろうか?
そう思い至って、全身から冷や汗が吹き出す。
そんな事をされたら死んでしまう。
「ベリ…アル様、許して…やっ…ひゃあっ!?」
懇願する言葉は虚しく響き、それを無視して長い指が、ぐちゅりと濡れた音を立てて後ろに突き入れられた。
ともだちにシェアしよう!