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突然の来訪者《21》

「出さずに、果てたか…」 ベリアル様の声に、意識が引き戻される。 「ぁ…………」 無意識に、逃げようと腰が引ける。 それを許さないベリアル様の腕に、腰を更に引き寄せられ、最奥へと楔を打ちつけられた。 「ああっ!!」 「まだだ…」 バンドを外されると、とろりと陰茎を滴りが伝い落ちていく。 その感覚に、身震いする。 前をやっと解放されたけれど、お尻に入っているベリアル様のモノはまだまだ張りつめていた。 許して貰えるのはまだまだ時間がかかりそうだと身体が震えてしまう。 「ルノア…」 だけど、名前を呼ばれると、また熱が身体の奥から燻り始める。 きっと、ベリアル様といる限り、この熱は永遠に消える事等ありはしないのだ。 「ベリ…アル…さ…」 続く筈の声は、ベリアル様の唇に飲み込まれていった。

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