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第13話
東儀を抱き上げてバスルームに行くという提案は熱烈に拒否られたのだが、無視してお姫様抱っこをして連れていった。
そしてさらにバスルームに一人で入ると主張してきたがそれも無視して無理矢理一緒にシャワーを浴びた。
もちろん頭も体もその中も、俺が綺麗に洗い上げた。
東儀…いちいち反抗してくるなぁ。
…でも…
風呂上がりの濡れた体にバスタオル一枚…。
俺は、…未だ欲情のスイッチがはいったままになっている。
後ろから抱きつくとシャンプーの匂いがして首筋に鼻を擦り付けた。
「わっ、何して…」
驚いて振り向く東儀の顔を両手で捕らえて口付けた。
バスタオルがはらりと落ち、二人とも全裸だ。
…どうしよう、欲しい。
渇いた心が求めるのだ。
この男が欲しいと…。
「んんっ」
上を向かせ深く深くキスをした。
口の中を舌で隈なく愛撫し俺の唾液を送り込む。
その甲斐あって東儀の喉はゴクンと上下し、口角からは飲みきれなかったそれが零れ落ちた。
東儀が俺の背中を叩き、はっとして唇を離した。
「お…落ち着けって」
「ん…、ゴメン」
東儀は落ちたバスタオルを白く細い腕で拾い頭から被るが、胸から下が丸見えで落ち着いてなんていられない。
東儀のモノも緩く立ち上がっている。
「もう一回、したい…」
バスタオルの隙間から目が合う。
「今はダメ」
プイと向こうをむいてしまったが、肩に口付けて
「じゃあ後で…」
と言ったら今度は否定の言葉は出てこなかった。
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