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第20話 【R18】

玄関はぬぷっぬぷっという湿った音と二人分の荒い息づかいが響いていた。 時折堪えきれずに東儀から あっ、という声が漏れる。 ぐちゅぐちゅと中をかき回し、指を増やしながら擦る。 俺も東儀も、もう限界だった。 後穴に熱塊を押し当てて出来る限りゆっくりと…でもそんな余裕は無く…押し進めた。 「ああっ!」 奥まで貫くと楔を打たれたように体は緊張するが、馴染んでくると体が弛緩し俺にもたれ掛かかってくる。 肩で息をする首元は汗が玉になって零れた。 「イッちゃった?」 「ん…も…ダメ…」 力なく微笑む顔が愛しい。 「ゆっくりする…」 「あ…待っ…て…まだ…ンンっ…」 ゆっくりと抽挿を始めたが我慢できない。 「ン…っ…」 東儀は片足で立っているのが辛いのだろう、体がふらついている。 思いきってもう片側の脚も抱え上げ、壁を頼りにして奥を深く貫いた。 「あっ!…ああ…はあン…!」 不安定さからか、ぎゅっとしがみついてくる。 突き上げる動きを早めて限界に達すると、東儀の体内に熱い飛沫を放った。 ドクッドクッと脈を打つが萎えることはない。 「ここ…ヤダ…」 視線を俺に寄越し、半泣きで訴えてくる。 仕方なく一旦ずるりと抜き出し、東儀を抱えて部屋に上がった。 そっとベッドに運んで、東儀の身体を浴衣越しに撫でた。 「んっ……やぁ…」 「何が?」 …ちゃんと触って… 口の形がそう伝える。 「…うん…」 …再び、体を重ねた。

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