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第53話

「…(ねちゃってるの?)…」 「…(はい、遅くまで準備してましたから)…」 後輩の膝枕、それもオトコので眠るのって…。 「…(しばらくしたら起こすので、大丈夫です)…」 …にしても、めっちゃ良い奴じゃん? 「…(まかせた)…」 俺は準備室の扉をそっと閉め、展示スペースに戻った。 「どこ行ってたの!探したんだよ!」 東儀が俺を見つけて駆け寄ってきた。 「悪い、準備室に入り込んでた」 「面白い物でもあった?」 面白…くはないけど興味深かった。 「…まあね」 「じゃあ次行こ」 俺の腕を引っ張り廊下に出ると東儀の足はピタリと止まった。 「…ここが最後だった」 「遠回りして戻るか」 「うん」 遠回りという言い訳をして人通りの少ない階段の踊り場に東儀を引き込み、俺は壁に東儀を押し付けた。 ちゅっ、と目尻に口付け肩口に顔を埋める。 「甘えてる?」 「…いいだろ」 よしよしと頭を撫でられ東儀の匂いを胸いっぱい吸い込んだ。 「あの…走ってきたから…離れて」 女子みたいな事言って… 「いい。このままで」 制服のズボンの上からするりと脚を触り尻から脇にかけて手を滑らせた。 「ちょっ…あン」 出した声に驚いたのか、東儀は自分の手で口を塞いだ。 何、可愛いんだけど。 「手、邪魔」 俺は恋人繋ぎという方法で東儀の口から手をどかし、深く口付けを始めた。

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