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第59話【R18】

「くっ…ンン…」 一心が甘く鳴く。 うつ伏せで腰高に俺を誘いながら。 背後から抱き両方の胸の尖りを摘んで捏ねる。 腰は焦らすように緩く動かすだけ。 「あ…あぁ…」 一心は頭の下に敷いてある枕にキツく皺が寄るほど爪を立てて喘ぐ。 「ン…せいじぃ…おねがい…」 焦らしてるせいで一心が自分で腰を押し付けてくるのがイイ。 「何?」 無理な姿勢のまま、俺をチラッと見る。 「もっと奥…きて…」 「…覚悟しなよ…」 緩い抽送から一気に激しく腰を打ち付けた。 腰がぶつかり合いぐちゅぐちゅと水音が激しくなる。 「ぁあ…せいじ…せい……!」 一心がビクンと震え、中が狭まる。 「…ン…!」 額から汗が滴り、俺は目の前の白い背中の上に倒れた。 「…重いし…抜いてよ…」 息が整うと一心から早速文句を言われたが気にしない。 「もうちょっと、このまま…」 汗ばんだ一心の匂いを嗅いで満たされた気になる。 「今日、泊まってく?」 「…うん」 相当馴染んだ、というか執着してる、かも。 今はいい。 けど来年は? 五年後、十年後は? 俺と一心の関係はどうなるのか。 一心はどうしたいのか。 そろそろ向き合って考えた方がいいのは分かる。 …けど… 一心の本音を聞くのが怖い。

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