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第76話【R18】

「俺のズボン脱がせてよ」 佐久間の腰に俺の腰をグイグイと押し付けてオネダリした。 「…何で俺が…」 そう言いつつチノパンのホックを外し、いやらしく動く手がファスナーを下ろしていく。 腰に佐久間の手を感じるとズボンは引き下ろされ、一緒に下着がずり落ちた。 ぶるんと飛び出す俺のオレ。 「な…んで…完勃ちなんだよ!」 「さっきからずっとこんなで、そろそろ痛い」 「男相手にこんなにデカくすんな!」 …いや、そもそも好きじゃなきゃこんなにならないだろ? 「次は佐久間。ほら、腰上げて」 今度は俺がズボンを脱がす番。 ボタンを外しファスナーを下ろしていくと…なんだ。 「随分と期待されてるのかな、俺」 勢いよく下着を押し上げる力強さ。 先走りが下着の色を濃くし、こちらも臨戦態勢が整っている。 「えいっ!」 脱がしたズボンをポイッと放って俺は佐久間に抱きついて頬ずりした。 「俺、佐久間に気に入ってもらえるように頑張るから」 「そんなのいらねぇ!」 佐久間の手に顔が押しやられた。 「それ、必要なの?」 チロチロと佐久間の身体中を舐め回す俺は視界に入るはずの佐久間の顔の代わりに見えるストライプの物体に話しかけた。 「…必要…」 「顔見せて、声も聞かせて」 「…」 恥ずかしがって枕の下に隠れてしまった佐久間はどうにも手強い。 これは長期戦の予感。 ほぼ経験の無い俺には強敵な相手だ。

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