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第87話

ぐちゅぐちゅと水気を含んだ音が耳に付く。 「もう柔らかい。いい?」 「…」 僅かに頷く京乃は腕で口元を隠して俺を見ないでいた。 「少し腰上げて?」 浮いた腰の下に枕を突っ込んで京乃の膝裏に手を添える。 「ん…はぁ…」 ゆっくりと熱を押し込んで、京乃の身体をの中に自分を埋めていけば体感二回目の快感が…。 「あ…イキそう…」 ダメ、我慢。 「気持ちいい?」 「ん…凄く…」 答えながら深呼吸して、ゆっくりと律動を始めた。 集中してないと京乃に締め付けられてすぐにでも出てしまいそうになる。 気をつけながらパンパンと腰を打ち付け、少しでも京乃の良さそうな所を探した。 「くッ…ン…!」 「…ここ?」 ちょっと苦しそうだけど、京乃の脚を胸に押し付けて身体を丸めてから奥まで挿れると反応がいい。 「あ…ヤダ…そんなに…すんな……」 ゆっくり出し入れしたり、速度を上げたりと緩急つけてやってみるが…俺の方がもたない…。 「ンッ…はぁ…あ!」 身体を硬直させて…先にイッてしまった…。 「…また俺先に…ゴメ…」 「早く俺をイカせろよ…」 「え…?うん!」 ゴムを変え後孔に再び硬さを取り戻した自分を押し当てゆっくりと挿入する。 「次はもう少しがんばれるから…」 「そうしてもらわないと…いつまでもイかれない」 京乃が余裕の表情でそう言った。

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