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第6話

「う…ぁ、あ、紅鳶さ…あ、あぁんん」 「どうした?」 切羽詰まった声で喘ぐアオキを見下ろしながら、紅鳶は鷹揚な口調で訊ねた。 自由になった紅鳶の容赦のない反撃に、アオキはすっかりと蕩けヒィヒィと咽び泣いている。 アオキの後孔には紅鳶の指が三本、ズッポリと埋められていた。 その指はうねる中を広げ、擦り、突きながらアオキの感じる場所を責めたてている。 もう片方の手は敏感な乳首を責めていた。 ぷっくりと尖った粒を中指と親指で挟みながら人差し指で弾いてやると、それに合わせて媚肉が指をきゅうきゅうと締め付けてくる。 わかりやすいアオキの反応に気を良くした紅鳶は指の深度を更に深めた。 グジュ…と果実を潰したような水音とともに、紅鳶の男らしい指が狭い孔を抉じ開けながらズブズブと埋まっていく。 「ひぃ…んんっ」 唇を噛み締めたアオキの背中がしなり、白い胸がせり上がる。 無防備になっていたもう片方の乳首に吸い付くと、アオキの腰がガクンと跳ねた。 「ダメぇ…ダメです…っぁんんっ」 だめ、だめと繰り返しながらも、アオキの腰はゆらゆらと揺れている。 入り口付近にあるしこった部分に指を引っ掛けると、その声はますます切羽詰まったものになった。 「だめ?さっき自分でもやっていただろう」 「あ、違…っ、自分でするのと…ぜんぜん違うっ…ううっ」 悶えながらも素直に打ち明けるところがまたかわいい。 奥から入り口までズルズルと指を引き抜くと、浅い場所にある弱いところをコリコリと転がした。 「気持ちいいか?」 耳朶を食みながら訊ねるとアオキが半泣きになりながら頷く。 「いい、いい…っああっ」 我を忘れたようにアオキはいいと繰り返しながら紅鳶の首に腕を回した。 腰が浮き上がり、指に絡みついた肉がビクビクと痙攣する。 「もっと…もっとしてください…っ、壊れてもいいから…っ、…好きにして」 煽るような言葉で強請るアオキに一瞬理性が吹き飛びそうになる。 紅鳶は顔を歪めると呻いた。 アオキに触れるといつもこうだ。 男娼をしている時はあんなに制御できていたというのに、最近では自分の中のリミッターというものが簡単に外れやすくなった気がする。 いや、恐らく初めてアオキに触れたあの日から弛んでしまったのだ。 今はまだ何とか正気を保ってはいるが、いつか本気でアオキを抱き潰して壊してしまいそうで怖い。 自分の中のたがが全て外れてしまったらどうなるか… 自分でもわからなくて恐ろしくなる。 それでもきっとアオキは全て受け止めてくれるだろう。 濁りのない清らかな心で。 「あぁ、言われなくてもそうするつもりだ」 紅鳶はそう言うと、後ろから指を引き抜いた。 敏感になっているのか、その刺激だけで勃ちあがった屹立から蜜が滲み、先端に雫を作っては滴らせている。 アオキの腰を抱えると自分の腰に乗せ、両脚を左右に広げた。 丸見えになった後孔は赤いいやらしい肉を蠢かせながら挿入の期待にひくひくと収縮している。 「気をやるなよ?」 紅鳶はそう言うや否や、ぐしょ濡れの後孔に熱く滾った男根を突き刺した。 まだ半分も入っていないところで中が力強く締まりアオキ自身も激しく痙攣する。 「〜〜っ………ああっ〜〜〜っ…!!」 達しているのはわかったが紅鳶は容赦なく挿入を続けた。 イっている時の中の動きは凄まじいが今日は一段と強烈だった。 「…くっ、今日はいつも以上に感じてるな」 持っていかれそうになるのを必死でこらえながら、腰を進めていく。 「んんっ…いや…イ…って…イッ、あ、ひぃいっ」 達している最中の容赦ない挿入にアオキは呂律も怪しく泣き喚いた。

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