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第15話*命ある翌日*
目が痛い。あたりまえだけど昨日は怖くて眠れなかった。力が入っていたから体中が痛い。
でもまだ生きてる・・。
「ふう」
と一息つくと隣に狐がいた。
「ひっ」
「ふっ昨日は眠れていないな。目が赤い」
「い、いえそのような事は・・」
「わかりきった嘘はつまらん。シマ、風呂に入れて果実の白湯を用意しておけ」
シマは深々と頭を下げた。俺はまた風呂場に連れて行かれてキヨに洗われていた。
「なんだい、ずいぶん寝汗をかいているね。湯船にゆっくりつかりな」
風呂から出たら膳に白湯がおいてあった。
『これ飲めっていう事だよね?微かに果実の匂いのする白湯。おいし・・』
「こちらの打掛ををお召しください」
いきなりの背後からの声に驚いたらシマだった。上からかけられた打掛は
鳥(鳳凰って言われた)やたくさんの花の刺しゅうがされた、目が痛くなるような鮮やかな
赤い着物だった。
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