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第53話*二人の攻防戦*②

「も、申し訳ございません!」 「だからすみれ、帰ってこい。痛みも恐怖も何もない。俺の隣で眠りにつけ」 『反論が全くできない!』 「は、はい。ではお隣を失礼させていただきます」  すみれは打掛を脱ぎ、布団へと入った。 「すみれ。なにか違うぞ?」 「無理です!脱げません!尻尾に触れても、腰ひもには触れません!」 「くっくっくっ。相変わらずだな。良かった、いつも通りのすみれが帰ってきた」

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