64 / 95

第64話*白い体・紅の体*

「ん・・んんっ」 『やっぱりお館様の口吸い、熱い』  狐の舌が耳の後ろを伝う。 「ひゃあ」 「ふふ、くすぐったいか」 「は、はい。あと、ちょっと熱くて」  狐は腰ひもを緩め、すみれの体から寝巻をずらしていく。 すみれは恥ずかしくて狐の方を見れない。 「この桃色の小さな蕾が愛らしい」 狐はすみれの小さな胸の蕾を舐めあげる。 「あっ・・そこ」 「指の方がよいか?」もう片方の蕾を  指でつまむ。 「あっ・・やああ・・」 「ああ・・やあ・・も・もう・・」  狐に長く胸を愛され、すみれの体が紅を差したように色づいていく。 「あっそこ」  狐は左足の太ももを丁寧に舐めあげていた。 「すみれ。これは俺の罪。そしてすみれが永遠に俺のものだという証だ」 「お・やかたさま・・」  そして丁寧に舐めあげていた左足から位置がずれた。 「あ―っ!ああっ、そこ駄目です。おやかたさまあ」 「何故駄目か?」 「あつく、熱くなっちゃううう」 「そうか。体中熱くしてやりたい」 「あ・・さわっちゃだめですっ」 「んあっ・・やだっあつい・・あついよう」 「すみれ。かわいい小鳥のようだ。もっと声を聞かせてほしい」  そっと狐の手が動く。

ともだちにシェアしよう!