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第65話*天我*①(R)
ふう。ふう。はあ。
『やっぱりお館様すごく熱い・・』
く。くぷ・・。
「え?」
『今なにかあった?』
狐が指を動かす。
「ああっ・・お・おやかたさま・・。そ・そのようなところに指を・・あっ・・やあっ」
狐の指はすみれの腸壁をまさぐりながら進んでいった。
「やっ・・やめて・やめて・おやかたさま」
「油をつけている。痛みはないはずだ」
「ちがっ・・そういうことでは・・あっ」
「あああっ!」
すみれが大きく体を反らす。
「ふむ。この辺か」
狐は指を上下に動かす。
「あっあああっ・・お・おやかたさま・・何か・何か・おかしい・・。体が燃えそう・・」
すみれは布団を握りしめ、胸で荒い呼吸をしている。
「もっと燃えろすみれ」
そういって足を開かせ魔羅を握る。
「ああ・や・・だめです・・」
すみれの足は微かに震えていた。
「あ」
指が抜かれた。でも、なにか当たってくる。
「すみれ。愛している」
そういって狐はすみれの中に入っていった。
「ああ―っ!」
いままで感じたこともない衝撃と感覚にすみれは動揺していた。
「ふっ・・あうっ・・」
「すみれ痛いか?」
「痛いというよりお腹が苦しいです」
「すみれ。俺は絶対お前を手放さない」
「動くぞ」
「え?」
「あっ」
狐がすみれの太ももをつかみ、上下に動き始めた。
初めての振動にすみれの体は帆の張れない小舟のように揺れて狐の手中にあった。
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