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第74話*夜の花*①(R)

「すみれ大丈夫だ、すぐに効果は切れるだろう」 「天我さまあ、熱くて着物が重いのです。助けて」 「ん」  天我がすみれの打掛を脱がせる。 「少しは楽か」 「こちらは手伝って下さらないのですか」  腰ひもの端を天我に持たせる。そうしながらもすみれは着物の上からずっと 天我の魔羅を触り続けている。 「ちょっとまてすみれ、いまは人の形では・・」 「私にはいただけないのですね」 「私には人形でないと不釣り合いと」  すみれはくるりと体を回し、腰ひもを解いた。絹の寝巻がするするとすべり、肌をあらわにしていく。 「私は天我様のお相手にならない・・」 「ええい。後悔は聞かぬぞ」 「ん・・んんっ・・」  お互いが舌をまさぐり合う。 すみれはずっと天我の魔羅を手放さない。 「どうしたすみれ。いつもは触ることなどしないだろう?」 「だって天我が俺を虹の向こうに連れて行ってくれるモノだもの」 「それより、ねえ?俺には触れてくれないのですか?」  急かされるまま天我は手に油を付けた。  ぐっ。ぐぐっ・・ 「あっ・あああ―」 「痛いかすみれ」 「はあっ、気持ちいい。天我、もっと奥に欲しい」 『何。いつもは恥じらい少ししか声に出さぬのに』 「ああっ天我・・そこっ・・こすってえ・・魔羅も触ってえ・・」  天我がすみれの魔羅を手に取ると背を反らし、 「あっ・・奥にくるっ・・天我の指太い・・奥まで動かしてえ」 足を大きく開き、天我の指にすみれは乱れた。 『本当にすみれなのか?』

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