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第86話*最悪の再会*①
「今日も何もわからなかった・・」
すみれは静かに寝所に向かっていった。
ガッシャーン!!バリバリバリ!
「きゃあ」
何の音?窓が割れたの?
慌てて音がした方に向かい言葉を失う。そこにいたのは天我と灰羽。
そしておびただしい量の血。
「シマさんできるだけの布を!」
灰羽が叫ぶ。灰羽の羽はボロボロに千切られ、そこからの出血が多い。
天我は・・天我は赤い着物を着ているように全身血だらけだ。
灰羽と違って息が荒く意識がはっきりしていない。
「天我。天我!お願い目を開けて!」
パンッ 右頬が熱い・・?
「落ち着いてください、花嫁様。まずはお二人の治療が最優先です」
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