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大丈夫か?

蒼大は車で迎えに来てくれていて僕は助手席でずっと窓の外を眺めていた。 歩道を歩く人達に高いビルやお店が並ぶ華やかな場所。 何気ない風景を何も考えないでただ見つめていた。 「聖輝、大丈夫か?疲れたか?」 僕は蒼大の方を向くと首を横に振りまた外の景色を眺めた。 声に出さないと蒼大は運転中だから僕を見れないのに声が出なかった時の癖なのか返事をしないで首だけを振ってしまった。 「聖輝?怒ってるのか?」 「怒ってないよ。」 「さっき返事しなかったから機嫌が悪いかと思った。」 「あっ・・。首だけを振ってしまった。ごめん蒼大。」 「いいよ。」 会話が続かない。 いつもなら仕事の話をするけれど今日はお互いにカフェでの事に触れたくないから話さないようにしていた。

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