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大人の余裕

大輝がゲームをして良いかと聞いてきたから蒼大が了承すると嬉しそうにゲーム機を取り出してハマってるシューティングゲームを始めた。 僕達はリビングのソファに座りこれからどうするかの話をしたのだ。 「直さんから連絡があるまで僕は真さんと今迄通りに接するよ。」 「俺もそれは賛成だ。蒼大と淳平は直ぐにでも片をつけたいかもしれないが相手がどう出て来るか分からないから危険だと思う。」 「でもさ、何かあってからじゃ遅くないのかよ。俺が話をしようか?」 淳平君は拓人さんの腕にしがみ付いて必死に訴えたが拓人さんは淳平君の髪をクシャクシャとして笑うだけだった。 「なんだよ。笑うなよ!」 「可愛いなぁ〜と思ったらつい笑ってしまった。淳平に何かあったら俺は蒼大以上に何するか分からないし聖輝君も悲しむと思うんだけど違うか?」 「ゔっ・・・それは・・・ごめん。」 「よしよし、本当に可愛いなぁ〜。淳平。」 淳平君に何かあったら僕は悲しい。 それにしても僕と蒼大がいる前で2人の世界を作り上げている拓人さんが凄いなと思ってしまった。 大人の余裕なのかな?

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