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お花見 5

「この辺でいい。止まれ。」 競技場の裏手にある倉庫の前で止まる様に指示をされて僕は止まったがナイフは背中に当てられたままで動く事が出来なかった。 「久しぶりだな?高校の時以来だ。ずっと探してこの前の事件で居場所が分かった。」 高橋実? 僕はハッキリ言って高橋実の事は覚えていないしきっと今顔を見ても分からない。 「あの男の子は息子か?」 大輝の事だ。 僕は左右に首を振り違うと表現した。 「じゃあ、宮垣蒼大の息子か?なら、一緒に連れて来て痛めつければ良かった。」 「大輝はダメだ!あの子だけには手を出すな!」 「やっぱり、宮垣蒼大の息子なんだな!」 後ろを向かされていたが肩を掴まれ男の方を向かされると倉庫の壁に押し当てられた。 ゴンッ! 倉庫の壁に押し当てられた時に僕は後頭部を強打して意識が朦朧とし始めた。 「大輝は・・・大地さんの・・・。」 「他の男の子供か!」 「グゥッ・・・。」 苦しい・・。 男の手が僕の首を締め上げて息が出来なくなり苦しくて僕は必死に男の腕を引っ掻いていた。

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