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お花見 9
直さんの知り合いの人が寄越した人達が男を連れて行った。
1学年上だからだと思うんだけど名前を聞いても分からなくて田中兼(たなかけん)と言って家は裕福らしく毎日ブラブラと遊んで暮らしている。
あまり聞きたくはなかったが僕の中に初めに挿れた奴。
「大丈夫か?」
「うん。あの時の事はあまり覚えてなくて・・・・。」
蒼大が僕を抱き締めてくれているから平常心でいれるが1人だったらと思うと身体が強張った。
「ごめんなさいね。イヴイヴ・・・弟から打ち明けられた時にはイヴイヴはもう姿を消していた。弟は田中兼に虐められていてね。脅されたとは言えしてはいけない事だった。そんな弟からイヴイヴが危ないから守ってと言われたのよ。」
「ごめん聖輝。ちゃんと説明していれば良かた。」
真さんと修は2人で解決しようとしていた事を話してくれた。
直さんは高校の時の出来事から調べていたから時間が掛かってしまい危険な目に合わせてしまったと謝った。
「僕こそありがとうございます。謝らないでください。皆んなが居たから僕は無事だったんです。」
上手く言えないけれどあの行為を良いものだとは思わない悪い事だと分かっている。
けれど僕にも非がなかったとは言えない。
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