621 / 699
恥ずかしい
全ての手続きが終えたのが夕方近くになってしまった。
後は、直接窓口じゃなくても大丈夫だから買い物をして帰ろうと蒼大に言うと無理やり家に連れて帰られた。
「買い物しないと夕飯の支度ができないよ。」
「今日は外で祝いたいんだ。大輝のリクエストだから焼肉だ。」
ソファに座り手を握られて蒼大に見つめられると嫌だと言えない。
ドキドキしてきちゃう。
「お二人さん、僕はお腹が空いたんだけど?」
「大輝、ごめん。」
「いいよ。早く食べに行こうよ。聖輝兄と蒼大兄のお祝いなのに僕のリクエストでごめん。」
「大輝の好きなので僕は嬉しいから気にしないでよ。」
「じゃあ、焼き肉に行くか聖輝と大輝。」
大輝は中学生になってから僕達を聖輝兄と蒼大兄と呼ぶようになっていた。
いぶちゃんとそうちゃんと呼ばれていた頃が懐かしいような気がする。
身長なんて僕より高くなって蒼大と同じ様な身長で最近は笑うと大地さんに似ているんだ。
小さい時は丸みがあったから美央さんに似ていたのだがやはり男の子から男になると骨格がハッキリして大地さんに似てきたのだと思う。
声も大地さんかと思う時があるんだ。
思わず大地さんと呼びかけた事があり自分でもビックリしてしまった。
大地さんと美央さんにも大輝の高校生になった姿を見せたかったです。
大地さんに似て大輝はカッコよくなりましたよ。
ともだちにシェアしよう!