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焼肉
「聖輝兄と蒼大兄、おめでとう!」
「ありがとう、大輝。大輝も入学おめでとう。」
「ありがとうな大輝。それにしても俺達が通った高校に入学してくれて嬉しいよ。」
大輝は僕と蒼大が通った高校に入学をしたのです。
中学の担任からは地域のトップクラスの高校に行けると言われていたのに大輝は説得しても僕達が通った高校に入りたいと意志を通してしまった。
3年間通うわけだから最終的に僕と蒼大は大輝が選んだ道を応援しようと決めた。
「友達は出来たのか?」
「あっ、うん。中学の時の友達もいるから大丈夫だよ。」
「良かった。何かあったら相談しろよ。」
「分かったよ。蒼大兄。」
僕は最後まで通えなかったけれど大輝にはちゃんと卒業して貰いたい。
「聖輝、大輝に話しておきたいんだ。」
「何?蒼大。」
姿勢を正して改まって話をする蒼大。
「身内と親友を呼んで修のカフェで披露宴みたいな事をしようと思うって・・・思うというか決めたんだ。俺と修と圭の3人で日時も決めて皆んなに招待状も出した。」
「へっ?いつ決めたの?」
「大輝が合格した日に修と圭から申し出があったんだ。嫌だったか?」
「嫌じゃないよ。ちょっとビックリしちゃって・・・嬉しいよ。」
「良かった。大輝はどうかな?」
「賛成に決まってるよ!」
修と圭にも色々とお世話になってきて圭は償いみたいに僕の心配をしてくる。
僕はもう許してるのにいつ迄も自分を責める圭に早く修と本当の幸せを掴んで貰いたい。
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