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2人の時間

ソファに座りコーヒーを飲みながら身内だけで集まる日の事を詳しく話してくれた。 「直さんに2人が着る白のタキシードを用意してもらってる。」 「なんか恥ずかしい。でも皆んなから祝福して貰えるの凄く幸せだよ。」 「悠真、治樹、智哉も呼んでるんだ。」 「本当に!お盆には悠真と治樹には会ってたけど智哉は久しぶりだよ。」 智哉とは会うタイミングが合わなかったから凄く嬉しい。 僕がコーヒーカップを両手で持ってニヤニヤと笑っていると蒼大が優しく頭を撫でて来た。 「聖輝、これからもよろしくな。」 「うん。よろしくね。」 蒼大は僕が持っているコーヒーカップを手から取るとテーブルに置いてゆっくりと顔を近づけて来る。 僕がゆっくりと瞼を閉じると蒼大の唇が僕の唇に優しく触れる。 ドキドキして来ちゃう。 僕は蒼大の胸あたりに手を当てて蒼大の服をギュッと握ると蒼大は僕の片方の手を優しく包み込む様に握り締めもう片方は僕の後頭部を支える様に後ろにゆっくりと僕の身体を倒して行った。

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