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おめでとう
「うわぁ〜。凄くかっこいいよ。聖輝兄と蒼大兄!」
「ありがとう大輝。」
大輝は目を輝かせながら僕と蒼大の隣にやって来た。
「いやぁ〜ん。2人共良いわねぇ〜。」
真さんはダークなスーツを着こなしていて喋らなければモデル並みにカッコ良かった。
「大輝君もスーツ似合うじゃない。」
「ありがとうございます。真さん。」
真さんは大輝の腕にまとわり付くように大輝の腕を組んで嬉しそうに話をしている。
最近の真さんのお気に入りは大輝なのだ。
大輝は知ってか知らないか真さんが近寄ったりして抱きついたりしてきても普通に接していた。
「それにしても胸元のキラキラして綺麗だわ。」
「社長さんと直さんからのプレゼントなんです。」
「素敵ね。」
「はい。本当に有難いです。」
真さんが僕の肩を軽く叩くと柔らかく笑いかけてくれた。
その笑みは『良かったわね。幸せにね。』真さんにそう言われている気がしたんだ。
ありがとう真さん。
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