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天使ですか?
「久しぶりだな。聖輝と蒼大。」
「うん。元気にしてた智哉。」
「元気にしてたよ。聖輝。」
智哉の首にギュッと抱き付きながらこちらをチラッと見る男の子がすごく気になる。
「名前は?」
蒼大は近寄って頭を撫でるように男の子に聞くと泣きそうな顔になってしまっていた。
「名前、言えるだろう?」
「うん。咲(さく)。4つ。」
「咲君。俺は蒼大。」
「そうた。」
4つとか言いながら指を4本にしようとしてるけれど3本なんだよね。
凄く可愛い!
「僕は聖輝だよ。」
「いぶき。」
「聖輝には笑いかけるんだな咲。」
「いぶき、だっこ!」
「うん、うん、抱っこするよ!おいで咲君。」
智哉の首にギュッと抱きついていた咲君が僕を見ると笑顔になり抱っこして欲しいと僕の方に腕を伸ばしてきた。
よく見ると咲君の瞳はブルーで髪は緩やかなウェーブがかかっていた。
もしかして咲君は天使ですか?
髪は薄いブラウンで笑うと本当に天使のよう見えてきたのだ。
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