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感謝いたします
スクリーンには僕達2人の小さい時からの写真が思い出として年代ごとに映し出されていて凄く懐かしい気持ちになる。
「2人から一言お願いします。」
軽いウェディングパーティーと考えていたから何を言えばいいか分からない。
どうしよう。
「今日は、俺達2人の為にお集まり頂きありがとうございます。このパーティーを提案してくれた親友に感謝いたします。
俺達2人は周りの協力があって今こうして幸せに過ごせています。未熟な2人ですがどうか暖かく見守って頂けたらと思います。」
蒼大が殆ど言ってしまったから僕は何を言えばいいのだろう。
マイク渡されたけど・・・。
「2人の為にお集まり頂きありがとうございます。えっと・・・それと長い間、待っていてくれた。蒼大に感謝しています。僕達2人は色んな事がありました。いつも周りの皆さんに助けられて来ました。本当に感謝しています。これからも2人で寄り添い助け合っていきたいと思います。」
僕が挨拶を終えると同時に周りがスクリーンを観て騒ついた。
スクリーンを観ると始まる前に蒼大が僕の髪にキスをしてくれた写真が映し出されていた。
あのカシャはこれ!!
イヤイヤ恥ずかしすぎるよぉ〜!!!
「始まる前にお2人がいい雰囲気だったので撮らせて頂き使わせて貰いました。蒼大君も了承済みです。」
修がにこやかに解説しているんだけれど蒼大は知っていて僕には知らされてなかったって事!
「聖輝君は知らされていないので恥ずかしいと思います。」
会場から笑い声が聞こえて来る。
恥ずかしいに決まってるじゃないか!
蒼大の方をチラッと観ると涼しい顔をして座っているから知らされてなかった事に腹が立ってきた。
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