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ご機嫌ナナメ

両家の両親からの言葉を聞いて泣きそうになり我慢した。 遠くで真さんの号泣する泣き声で僕は笑いかけて泣かずにすんだんだ。 2人が幸せならといつも言ってくれていたけれど改まった場所で皆んながいる前で聞くとやはり泣きそうになる。 皆んなのお祝いの言葉が終わると自由に楽しむ時間になった。 少し緊張していてお料理には手をつけていなかったんだよ。 真さんが作ってくれた料理と直さんが知り合いに頼んでシェフを呼んでいてくれた事をこの時知った。 「聖輝、食べれそうか?」 「・・・・・。」 「聖輝?」 忘れていたのに蒼大の顔を見たらさっきのスクリーンの事を思い出してしまった。 確かに嫌だとは言うかも知れないけれど使うなら僕にも話して欲しかった。 ただそれだけなんだ。 「聖輝はご機嫌ナナメ?」 「・・・。」 「そっか、どうしたら機嫌を直してくれる?」 こんなのダメだって分かってるけれど何故か素直になれないんだ。 ごめんね蒼大。

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