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ダメかな?

「蒼大君。少しだけ聖輝君を借りるよ。本日最後の僕と心輝からの贈り物があるんだ。」 「聖輝だけですか?」 「うん。」 僕と蒼大は顔を見合わせてどうしたら良いかと悩んでいた。 これ以上もう直さんと社長さんから貰えない。 「あっ、贈り物て言っても聖輝君の衣装替えだから気にしなくて良いよ。少しだけ時間が掛かるんだけどダメかな?」 歳上の直さんなのに可愛くお願いされてしまった。 ズルいです。 そんな可愛らしく首を傾げて上目遣いで聞かれたら僕と蒼大は嫌だと言えなくなる。 こんなに可愛らしく自然に振る舞う直さんが社長さんに溺愛されるのが分かる気がします。 「わかりました。お願いします。」 蒼大は席を立ち直さんに頭を下げたから僕も隣で同じ様に頭を下げた。 「よし、じゃあ行こう聖輝君!」 凄く嬉しそうに笑う直さんに手を取られて僕は控え室に連れていかれた。 今度はどんなタキシードを着せてもらえるんだろう? 凄く楽しみだ。 「最初に謝る。ごめんなさい聖輝君。聖輝君を犠牲にするのは心苦しいんだけどね。本当にごめん。」 「えっ?」 直さんは控え室のドアを開けて僕を突き飛ばす様に中に入ると直ぐに鍵を外から掛けてしまった。 内側からの鍵はノブの所にあるからそれを回してドアを開けようとしたが開かなくてガチャガチャと何回もした。 開かない。 どうしよう怖いよ・・・助けて蒼大!

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