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僕と智哉さんと咲くん Side大輝
僕は咲君と2人で話をしたりデザートを食べて楽しく過ごしていた。
聖輝兄がお色直しをすると下がってから蒼大兄は色んな人に囲まれて話をしている。
「大ちゃん、すまないね。咲と遊んでくれてありがとう。」
「楽しいから気にしないで下さい。僕も智哉さん達に遊んで貰って凄く嬉しかったんです。咲君もそう思ってくれたら嬉しいです。」
「咲の父親はパイロットしていて今はアメリカに行ってるんだ。帰りは明日なんだ。」
「凄いですね。じゃあ智哉さんがずっと咲君を見てるんですか?」
「うん。生後半年から母親が事故で亡くなってそれからベビーシッターとして住み込みで働いていたんだ。今は付き合ってる。」
咲君を見ながら優しく微笑む智哉さんを見たら僕も聖輝兄と蒼大兄に同じ様な温かな眼差しをたくさん貰っていた事を思い出した。
それに僕は父親と母親から沢山の温もりや優しさ愛情を貰った記憶もある。
咲君は母親の記憶が無いんだね。
でも無邪気に笑う咲君を見ていると智哉さんと咲君のお父さんが沢山の愛情を持って育てているのが伝わってくる。
「パパ、あしたかえるの?」
「咲君のパパ、明日帰ってくるんだよ。楽しみだね。」
「うん!パパだいすき!ともちゃんもだいすき!」
咲君の気持ちが分かるよ。
僕も聖輝兄と蒼大兄が大好きだし周りにいてくれて僕を見守ってくれた皆んな僕は大好きだよ。
他人の僕を本当の子供のように育ててくれた家族に感謝している。
ありがとう。
皆んなが大好きだよ。
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