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お前のが可愛い Side拓人

会社の同僚とかで出席しているのは俺と淳平だけで知らない人が多いから淳平が少し不安そうにしているが蒼大と聖輝君を見ている時は可愛らしく笑っている。 2人が退席していても思い出しているのかニコニコしていた。 「ニヤケすぎだ。淳平。」 「えぇ〜っ、俺はそんなにニヤケないよぉ〜。」 「ビールで酔ってないよな?」 「うふっ、酔ってないよ。心配性だな拓人さんわっ!」 俺が数えただけでグラスに10杯呑んでないか? ほんのり顔が桃色に染まり可愛らしく笑うからつい手を出してしまいそうになる。 それに酔うと甘え出すんだよな淳平。 俺は可愛らしく見えて淳平の頭をクシャクシャとして笑うと嬉しそうに淳平も笑っている。 司会者が2人を見てもビックリしない様にとか言ってるけれどなんだ? 淳平は司会者の話を聞かずにまだ俺を見ている。 「蒼大と聖輝君が出て来るぞ淳平。」 「うん。」 ドアが開き2人が出てきたが蒼大の隣にいる女性はもしかして聖輝君? 「あれ?聖輝君だよな?」 俺は淳平に耳打ちをするが2人を見たまま固まっていた。 聖輝君だと分かるまでに淳平は時間がかかり2人を見ながら頬を染めた。 「まじかぁ〜。聖輝、めちゃめちゃ可愛い。」 淳平はウェディングドレスを着たいのか? それとも聖輝に好意をよせてしまったか? 「淳平、羨ましいか?」 「イヤイヤ、俺は似合わないぞ拓人さん。」 「着てみないと分からないだろ?」 どうやら可愛らしくなった聖輝君が羨ましいみたいだ。 聖輝君に好意を寄せたのじゃない事が分かり少しだけ安心をした。 本当に可愛いよな淳平。 俺は微笑むと淳平の唇を親指で優しくなぞり軽く触れるだけのキスをした。 「周りがいるから拓人さん。」 「周りは2人に夢中だから大丈夫だ淳平。」 ニヤリと笑うと淳平は顔を真っ赤にして目を潤ませながら俺を見て来る。 可愛くて仕方ない。

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