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幸せになれ Side修
蒼大と聖輝が幸せそうに笑っている。
そんな2人を見ながら圭は涙を流していた。
2人にした事は許される事ではないが圭もいつかは幸せを感じて欲しい。
ずっと自分を責め続けている圭を見ていると俺も胸が押し潰されそうになる。
あの時、気づいて止めていたら圭はこんなに苦しまずに済んだのだろうか?
聖輝も蒼大も悲しい思いをしなくて済んだはずだ。
いくら後悔してもあの時には戻らない。
だから俺は、圭と2人で罪を償うと決めている。
圭に言うと俺は悪くないから気にしないで欲しいと言われてしまうが圭と共に生きていくと決めた時から圭の罪も俺が半分背負うと決めたんだ。
だから2人で償っていこう圭。
「聖輝、綺麗だな圭。」
「うん。」
「そんな顔してるな笑えよ。」
「う・・うん。」
俺は圭を抱き締めると背中を軽く叩いて落ち着かせようとしたが余計に泣かせてしまった。
圭、早く幸せになれ。
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