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声出せない
ゆっくりと腰を動かすと蒼大から荒い息遣いが聞こえてくる。
「蒼大、気持ちいい?」
「ああ、気持ちいい。聖輝の中は狭くて俺自身をギュッと締めてくる。」
「僕、締めてない。」
そう言うと蒼大は僕の腰を掴み激しく下から突き上げてくる。
いきなり突き上げられて僕は悲鳴にも似た大声を挙げてしまい慌て両手で口を塞いだ。
皆がいるから声出せない。
「声聞かせろ聖輝。」
僕は手で口を塞いだまま首を横に振り嫌だと意思表示をしたが蒼大はニヤッと笑うと激しく突き上げていた腰の動きを止めた。
どうして止めるの?
突いて欲しくて塞いでいた手を口元から離した。
「蒼大?」
「声を聞かせないなら動かない。」
「だって、今日は皆がいるから聞こえちゃうの嫌だ。」
「今更だろ?大輝達の部屋に聞こえないから大丈夫だ。悠真と治樹は最中なんだが聞こえてないのか?」
「へっ?」
悠真と治樹の部屋は僕達の隣で大声を出すと小声くらいで会話が聞こえたりする。
大輝の部屋は書斎を挟んだ隣にあるから廊下に出ないと声は聞こえない。
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