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近く別れの時
「そろそろ、駅に向かうか?」
「そうだな。」
悠真と治樹が時計を見ながらそんな話をしていた。
楽しい時間はすぐに過ぎてしまい別れの時が近づいているのだ。
それに気づいている咲君はずっと僕のそばから離れようとしなくてトイレに迄ついて来ようとするのを智哉に止められて大泣きする始末。
帰りの新幹線は大変かもしれない。
大輝もあれくらいの歳は蒼大が帰る時は大泣きしていたっけ可愛かった。
「智哉も一緒に駅行くだろ?」
「うん。駅までは行くけれどまだ帰らないんだ。その・・・。」
「パパがむかえにくるよ!」
智哉は顔を真っ赤にして下を向いた。
こんな反応をする智哉を見たことがなくて皆んなは何か悪い事を思い付いた顔になっていた。
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