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良い子

「咲は良い子にしてたか?」 「うん!」 良い子にはしてた。 素直で僕と離れる以外は言われた事は素直に聞いてくれていたし我が儘も言わなかった。 僕以外のことを除けば本当に良い子だ。 「聖輝が絡むと我が儘だったよなっ!イテッ!何すんだよ悠真。」 「うるさい。」 咲君のパパさんが僕を見て何か言いたそうにした。 何だろう? まさか咲君のママさんに似てるとか言いださないよね。 「聖輝君と蒼大君、おめでとうございます。それから咲が迷惑かけたみたいですみません。」 「ありがとうございます。咲君と居ると楽しかったのでお気になさらないでください。」 深々と頭を下げる咲君のパパさんを真似して咲君も頭を下げる。 可愛すぎる。 何でも許せちゃうよ。 それと咲君のママさんに似てるとか言われると思ってしまった僕は恥ずかしすぎるよね。 「大輝の小さい時みたいで可愛かったですよ。」 「えっ?確かに蒼大兄から離れるの嫌だとか言ってたけどさ・・・今は違うからね。」 「分かってる。」 物心つく前から蒼大の事が大好きだった大輝だけどそう言えば彼女とか好きな女の子は居るんだろうか? 蒼大に頭をクシャクシャとされて顔を赤くして笑ってる大輝を見ると何だろうモヤモヤとする。 大輝が蒼大を好きだったのは小さい時だ。 今は誰が好き? もう考えない。 だって大輝は僕達を祝福してくれていたじゃないか! 僕はそんな事を考えながら楽しそうに話をしている蒼大と大輝を見つめていた。

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