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諦めよう Side蒼大

聖輝があんな顔を見せて以来ずっとうまく話せないでいた。 決して無視をしてる訳でもなくて聖輝の顔を見るとアイツに向けた笑顔を思い出してしまうからだ。 罰ゲームで付き合う事になってどれだけ嬉しかった。 アイツに出会うまでは・・・・・・。 思い知らされたどれだけ聖輝のムスッとした顔を見ていたかを俺には向けない笑顔を・・・・・・。 友達としてでもよかった。 仲の良い奴らと連んでればいつかは笑って貰えると信じていた。 俺は駅のホームから聖輝を見つめていた。 これで罰ゲームで付き合うのは、最後にしようとそう思いながら目に焼き付けようと聖輝の姿を見ていた。 後1分で電車がホームに入ってくるという時に聖輝が俺を見ていた。 最後に聖輝と目が合って見つめ合えた。 俺はそれだけで良いよ。 もう諦めよう聖輝を好きでいる事を・・・・・。 そう決めて次の日の朝は連絡もしないでいつもより少し早めの電車に乗車して登校した。 教室で待つ間がどれだけ長く感じただろう? 携帯にはメールが受信されているが俺は見ない様に鞄にしまい込んだ。 皆んなに謝ってこの罰ゲームを終わらせる。 そして皆んなとの距離もとるんだ。 あの日から悩み決めた事だ。

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