蒼大が僕の指を食べた。 「ゆっ・・・指・・・食べた。」 「おうん？」 まだ指とチョコを食べながら返事をする蒼大。 僕は思わず固まってしまったが指を蒼大の口の中から出そうと手を引こうとするとその手を掴まれてもう片方の手は逃げれないように腰に手を回された。 「そ・・・蒼大・・・・・はなっ・・せよ。」 いつもならもっとキツく言えるのに目の前でチョコと一緒に僕の指を食べてる？ 今は舐めまわしてる蒼大が妖艶に見えていた。 何なの？ 僕はドキドキして心臓が壊れるくらい動いていて自分でも心臓の音が聞こえてきそうだった。 「やっ・・・蒼大。」 指が感じる。 男の蒼大に指を舐め回されて感じるなんておかしいよ僕。 「感じる？」 「ふっ・・・・蒼大・・・蒼・・・・。」 嫌いだったのにずっと蒼大が嫌いだったのに昨日のあんな顔見たからなのかな？ 身体中が熱くなる。 どうしよう・・・僕自身が起き上がろうとしていた。 「はな・・・してよ。」 離してほしい。 男なんかに自分自身が反応するなんて許されない。 目には涙が溜まりだしてきた。 でも蒼大の前では泣きたく無い負けた気がするから絶対に泣かない。