25 / 699
晩御飯
風呂から上がり髪を乾かしてたからリビングに行くとご飯の用意が終わってテーブルに並べられていた。
テーブルには僕の好きなハンバーグとポテトサラダが並べられている。
「蒼大が作ったんだよな?凄いよ。僕の好きなハンバーグとポテトサラダ。」
「聖輝、前に好きなハンバーグとポテトサラダがあれば生きていけるって言ってただろ?俺、それから母さんに教えてもらって作れる様にしたんだ。」
そう言って照れ笑いする蒼大を見て心臓が跳ねた。
なんか今の心臓を撃ち抜かれた感じがしたんだけど蒼大の照れ笑いの破壊力凄いかもしれない。
「えっと、ありがとうな蒼大。」
うわぁ〜っ。
僕まで照れ笑いになってるんだけど蒼大につられた。
「座って食べようぜ聖輝。」
「おぅ。」
正面に蒼大がいるって凄く照れるんだけど僕。
「いただきます。」
照れるけど目の前に大好きな食べ物が置かれていて腹が減っていたら食べるよな照れても食べるよ。
ハンバーグを食べようと箸を指して切り分けてると蒼大の視線を凄く感じる。
「あっ・・あんま見んなよ。食べづらいだろう?」
おっ、いつもの感じで蒼大に言えたかもしれない。
「そうだよな。ごめん。」
まじか?
いつもなら『見てないわ。ボケ聖輝』とか言ってくるよな?
恋とは恐ろしいものだ。
人を素直にしてしまう魔法みたいな物なんだろうか?
なんだか謝られたら調子が狂う。
取り敢えずハンバーグを一口食べてみた。
「うおっ!!!!!!!すげぇ〜蒼大。美味しいよハンバーグ。」
外はカリッとしていて中はフワフワで肉汁がジュワ〜ッと噛んだら出てくる。
なんだこのハンバーグ。
「聖輝が美味しいって言ってくれて嬉しい。」
蒼大がたまに見せる乙女な部分。
可愛いです。
このハンバーグのせいでなんだか蒼大が可愛く見えます。
それは嘘です。
すみませんでした。
その位、僕は感動しているのです。
ポテトサラダもまた美味しくて気付いたら全部食べていた。
蒼大の分までポテトサラダは綺麗に美味しく頂きました。
食べ過ぎて暫くその場から動けませんでした。
食べ過ぎには注意してください。
ともだちにシェアしよう!